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歌詞で聴きたい音楽(英語詞編)

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  歌詞で聴きたい音楽について記事をまとめはじめたら、思いの外語りたいことが多く、記事が長くなってしまったので日本語詞と英語詞でわけることにした。 日本語詞編はこちら→ 2020/8/1付「歌詞で聴きたい音楽(日本語詞編)」 英語詞の一曲目は、デンマークのハードロックバンドDizzy Mizz Lizzy「Silverflame」。 このバンドとの出会いは、私が人生の中で遭遇したいくつかの数少ない運命の一つなので、近いうちに書きたい。 この「Silverflame」という曲、歌詞全体の空気、悲哀、音楽との共鳴、そんな感じがすごくいい。 https://genius.com/Dizzy-mizz-lizzy-silverflame-lyrics ぜひ歌詞を読みながら一度聴いてもらいたい。 次に、このブログでもすでに何度か登場しているハードロックバンドMr.Bigの「Superfantastic」。 この曲、ハッピーな曲調で次のような歌詞を歌うので、一見すごくハッピーな曲かと思う。 Superfantastic Everything is beautiful Nothing’s too tragic when it comes to happy people Bedtime stories, morning glories Blue skies and perfect life for you and me Mr. Big 「Superfantastic」 和訳すると「最高だ。すべてが美しい。幸せな人々にとっては悲劇的なことなんて何もないんだ。ベッドでの会話、朝顔、青い空、そして君と僕との完全な生活」みたいな感じだろうか。満ち足りた、平和で幸せな生活そのものを描いているように思う。ただ、Aメロの歌詞は実は雰囲気が違う。 He runs around Like it’s a monkey do situation Reach down into his soul and get nothin’ at all Ride the wave in a bubble made of plastic In a watercolor world that’s Mr. Big 「Superfantastic」 和訳すると「まるで猿みたいに、彼は走り回ってる。彼の魂の深い...

観覧車から連想して

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先日、ウディ・アレン監督の「A Rainy Day in New York」を観た感想を書いた記事のなかで、この監督の過去タイトル「女と男の観覧車(Wonder Wheel)」を観たかもしれないという話をした。記憶が曖昧だったので、記事を書いた後に早速観たのだけど、残念ながら私の記憶にあったものとは違った。私の頭の中には、女性が観覧車の中に取り残されている情景が絵として残っていたのだけど、この話では主人公の哀れな女性が観覧車に乗り込むシーンはなかった。 2020/7/23記事「雰囲気嗜好;A Rainy Day in New Yorkを観て」 それでは、私の頭にあるのはなんだったんだろうと気になって仕方がなくなり、色々と言葉を変えながらネット検索をした。結果、おそらくそれだろうと思われる(実際そうだった)ものが見つかった。それが、村上春樹「スプートニクの恋人」だった。 「スプートニクの恋人」は村上春樹小説としては、中編といっていいくらいの長さ。単行本で購入すれば持ち運びにちょうど良い厚さだと思う。さっそく久しぶりに読んでみた。 結果から言えば、私の記憶にあったのは、この小説の中に出てくる描写だった。登場人物の回想の中に、スイスの小さな街でその女性に起こった不思議な出来事が出てくるのだが、それが、この観覧車の出てくる情景だった。 これについては、やっと自分の頭にあった光景が何だったのかわかり、すごくすっきりした。と同時に、この光景が出てくることを忘れていたということはつまり、何度も読み返している村上春樹小説が多い中でこれについてはほとんど読み返していなかったということでもあり、久々に読み直すいいきっかけともなった。 たぶん、この小説を読み返してこなかった理由は、村上春樹の小説にしてはすごくあっさりしているからだろうと思う。この小説も、もちろん、特有の言い回しであったり現実から少し位相をずらしたような世界観であったり、そういった村上春樹感は健在なのだが「海辺のカフカ」や「1Q84」ほどの濃密さはなく、割とすっきり読めるのではないかと思う。 また、読み返してみて、これまでにどこかで出会った記憶のあった言葉だけど、どこで出会ったかは忘れてしまっていた言葉も出てきて、それを改めて拾いなおせたのもよかった。せっかくなので、引用しておく。 「まず気持ちを落ち着けるんだよ。たとえば...