ふんわり;自画自賛

 新しいページを本ブログ内に作った。たまにはこのブログでも自画自賛をしてみたい。

創作・模倣作品集

私は、音楽と読書が大好きなわけだが、それらを鑑賞するのも好きだし、それと同じかあるいはそれ以上に、自分なりに創作することも好きだ。特に、音楽については一応初めての曲を作ってから10年近く、のんびりとしたペースで創作を続けている。新しいページには、とりあえず、SoundCloudで公開している自作曲と、Youtubeで公開しているコピー曲集、そして本日開設した縦書きブログのリンクを掲載している。

同時に、昨日久々に新しい曲を録音した。

曲名は「ふんわり」。タイトル通りのふんわりした感じの曲。

特に、メインテーマと「見たこともない世界へ」のサブテーマみたいなところの切り替えは結構満足している。

自作曲は正直、結構気に入っている。というのも、割と自然な話で、料理好きで自分が嫌いな料理を作る人間はいない、というのと同じだと思う。特に次の曲などはうまくできたのではないかと思っている。

3曲目にあげた「不完全な冬」などはすごくシンプルなコード進行ながら、しっとりとした曲を書けて気持ちよかった。たしか、12月に入るころに道を歩きながらふと思いついた曲で、寒くて暗い自宅で宅配便を待ちながら録音した。

曲作りについては、高校時代に人生で初めての曲を書いた。それを再録音したのが、こちら。

「月へ帰る」というタイトル。歌詞への体重の乗り方がちょっと不満なのだけど、中学時代の同級生にコードのつけ方を教えてもらいながら作った曲(タイトルがスピッツの「月に帰る」ともろ被りしてるのは確実に影響されてます。曲調は違うけど)。これ以来、今に至るまでに結構曲を作った。こっそり作って、こっそりネット上で公開して、こっそりSNS上でアピールして、というのを繰り返してきた。

実は、このSoundCloudにあげている14曲以外にもたぶん10~20曲くらいあったと思うのだけど、それをあげていたのがmy spaceだったため、2019年にあった大量のデータ紛失事件でデータがなくなった。古いものは手元でバックアップも取っていなかった。

Gigazine (2019/3/19)「Myspaceが12年分の全データを喪失したことを公式に認め掲示板では悲痛な叫び声があがる」

ノートは手元にあるから、再録音しようと思えばできるのだけど、どちらかというとそこまでのものも多くないから、とりあえず2曲「春が来る」と「秋風」だけ録音して他はまだしてない。いくつか気に入ってるのもあるから、近いうちにやってみたいところ。

これも結構気に入っている。

14曲ある中で、「吐く息は白い」と「フラジャイル」は本当にしんどいときに書いた分、自分のメンタルの切実さが乗っている(他もそういうのは多いと思うけど)。そのため、少しばかり恥ずかしい。「吐く息は白い」は道を歩いていた時に猛烈な虚しさを感じて、(特に意味もなく)涙を流しながら小声で歌ったものをベースに作った。たぶん2017年のことだったと思う。「フラジャイル」は末期も末期で、この曲を書いてから昨日録音するまで、曲を録る熱量が戻らなかった。2019年2月、おそらく自分のメンタルが一番底にいたときの曲。歌詞を聴いてると、もはや脈絡がよくわからなくなっていたりするのが、逆に自分にとっては生々しい感触を思い出させる。たぶん「フラジャイル」という曲が、高校生の時から続けてきた、表に出せない自分自身の内面への救済としての曲作りの極地みたいなところにあり、これ以上この路線で曲を書いたところで自分は救われないということがわかってしまったというのもあるのだと思う。

2019年3月を機に少しだけ生き方が変わり、この10年間頼ってきた形で曲作りに頼る必要がなくなったような気がする。

だけど、やっぱり自分にとって創作は強い魅力をもつ行為である。かつて、幼少期にレゴブロックの長方形の基本ブロックだけでありとあらゆるものを構築できるのだと気が付いた時から、自分の思うものを思うがままに作ることに強く惹かれるようになったのだと思う。私は既存の曲をいかにうまく演奏できるかよりはるかに、自分自身の世界を構築することに魅了される。どれほど拙いとしても。

このブログの目的とも同じで、自分で何かを作ってそれを世間に投げ込むことはすばらしいと今も思う。思い通りにならないこの世界の片隅に(まあ本当に限られた世界にしか届かないとはいえそれでもワールド・ワイド・ウェブに接続されたこの世界の1スペースに)、自分の思い通りの世界を構築することができるというのは何とすがすがしい反逆だろうと思う。

今の自分の頭の中にも色んな考えが去来する。これをどうにかこうにか、具体的な形として残していけたらいいなと思っている。大海原に自分の声を録音したカセットテープを瓶に詰めてそっと投げ込むことを想起する。あるいは、自分の声が録音されたカセットテープが何らかの形で1000年も2000年も地中に埋まり、歴史的な遺物として未来発見されるかもしれない。とにかく、どういう形でも、どれだけ拙い形でも、この世界に向かって自分の世界を投げることで、それがどこかの誰かに届くかもしれないという、ロマンティックな夢をもう少し見ていたいと思う。

最後に、よろしければ冒頭で紹介したページのYoutubeの動画もよろしければ聴いてほしい。本当に好きな曲のコピーを上げていけたらと思う。下の2曲は、スピッツとドレスコーズのコピーだけど、我ながら最高の選曲だと思う(クオリティはともかく)。

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