いい映画を観てころっと気分がよくなった話
今週は絶不調だ。
月曜日にちょっとしたことが自分の心のかなり厄介なところに引っかかってしまって、そこから悪循環に入ってしまった。まだ循環から抜け出たかはわからない。持病みたいなもので仕方ないのだろうなと思うのだけど、こうなったときに自分で抱えきれなくなってSNSに垂れ流す癖をどうにかしたい。それが嫌だったから1回、SNSアカウントを全部削除したのだけど。。。
今日、とりあえずこんなことを落ち着いて書ける程度にはメンタルのバランスが戻ってきた。しかし、数時間前までは頭はすごく悪いところをずっとぐるぐると周回し続けていて、とりあえずちょっと落ち着いたのは、たまたまいい映画を観ることができたからだと思う。
自宅に帰って、深夜バラエティの録画を流しながらコンビニ弁当を食べて、そのあとはAmazon Primeで適当に映画を流しては止めて、流しては止めてを繰り返していた。なんとなく冒頭でこれじゃないという感じが濃厚で、見ていられないものが何本か続いたし、良さそうに思えた何本かは、その時間に見始めるには長すぎた。何もしないでいるとまたろくでもないことばかり考えてしまいそうで、自分の頭がとりあえずそこから剥がれれば、という目的だけだったから、適度な長さであまりにひどい映画でなければ、何でもよかった。
そして辿り着いたのが、2013年アメリカ公開(2015年日本公開)の「Begin Again(邦題:はじまりのうた)」(映画.com)。
見始めて10分のうちに、「あ、これはあたりだ」と思った。何より、音楽にフォーカスした映画で音楽を気に入る場合、それで外したことは(たぶん)ない。無論、音楽にフォーカスした映画で音楽がくそだったら、間違いなくストーリー無視で嫌いな映画になる。
とにかく、冒頭の猥雑なライブハウスで主人公のKeira Knightleyが嫌々ながらに歌いだすシーンがよかったし、そこから前半のストーリーの重ね方も好きだった。
そして、何より中盤のみんなで音楽楽しんでます感がたまらない。音楽を楽しんでいる景色が悪かったためしがない。
ストーリーはそれほど凝ってないと思うし、見方によっちゃありがちかなとも思う。個人的にはそんなところもスペクタクルに頼らないという意味で好きだった気がするし、まあ、そんな感じでいい映画だった。本当はMaroon 5の人が出演して歌ってたのだからあの人の歌を入れてもいい気もするのだけど、個人的にあのバンドとボーカルはそれほど好きな類の音楽ではないのと、映画の中でのあの人の役柄も、好感が持てるものではなかったので(私が好感を持たなかったというのは、彼の演技が成功したということ)、このブログの中ではとりあげない。とにかく、Keira Knightleyの歌声がよかった。あと5曲くらい聴きたかった。
音楽が楽しい、いい映画でした。せっかくいい映画に出会えたので、記録として。